夏の動画ストリーミングのピークシーズンに視聴者を獲得する
※Boundless株式会社は、米国に本社を構えるYahooグループの日本法人です。
夏の到来とともに、今年もテレビの視聴が急増しています。豊富なデータを活用して、スポーツ中継のファンから深夜にドラマを楽しむ層、そして自宅改造のDIY愛好家まで、あらゆるオーディエンスをターゲティングすることができます。どのブランドにもフィットするテレビ視聴者が存在し、広告キャンペーンの目標達成に寄与します。
筆者:
Stephanie Foster / Director, Advanced TV
今年の夏も昨年と同じ傾向をたどった場合、ストリーミング視聴数は、今まさに今年のピークを記録している最中かもしれません¹。米国人は、1日に平均して2.5時間ほどTVを視聴していると言われています²。大半の人が仕事を持ち、推奨されている8時間の睡眠を取ろうとしていることを考えると、日常生活の諸事をこなす中での2.5時間は、余暇のかなりの部分を占めていると言えます。
人々がテレビで何を観ているのか、どのように視聴しているのかを覗いてみると、視聴習慣以上のことが明らかになってきます。人々の好み、心理的属性、ライフスタイルなどが垣間見えてくるのです。これが、TV視聴データが視聴者に正確かつ効果的にリーチするための最も貴重なアセットの一つとなっている理由です。ただし、TV視聴データが効果的であるためには、一つの重要な条件があります。それは、データの混合です。つまり、STB(Set-Top Box)やACR(Automated Content Recognition / 自動コンテンツ認識)などさまざまな情報源から得られるデータと、人々を照合するための強力なパネルが必要になります。データの混合には、正確な視聴者層を幅広く把握できることなど、数々のメリットがあります。
これは、リニアTVとコネクテッドTV(CTV)の双方の視聴者を考慮した混合データソリューションであるUnified TV Audiencesの最新リリースで実証されており、早期導入者であるeBayは、Unified TV Audiencesを活用した際に、単一情報源のデータ戦略と比べて、デバイスやオーディエンス全体で、キャンペーンのリーチが平均52%増加したことを明らかにしています。また、eBayのCTVキャンペーンは、アテンション測定プロバイダーが設定したベンチマークを7%上回ったこともわかりました。そして、さらに、Unified TV Audienceseを活用することで、eBayのCTV広告に触れなかった消費者と比べ、コンバージョン率が49%高い結果となり、統合されたデータ主導のターゲティング戦略がフルファネルの成果を促進できることを示しました3。
包括的なTV視聴に基づくターゲティング戦略が、成功のユースケースに:
- インクリメンタルリーチ:ブランドのリニアCMの視聴者やCTVの視聴者を抑制することで、新規の視聴者やリニアでまだターゲットにしていない視聴者のみをターゲティングします。
- 競争的な獲得:競合他社の広告を観た視聴者をターゲティングします。
- インタレストターゲティング:コードカット(ケーブルTVの契約解除世帯)や、ジャンル、ネットワーク、番組、イベントなどの特定のコンテンツカテゴリの視聴など、視聴者の行動に基づいてリーチします。
- オムニチャネルのリターゲティング:Webやモバイルなど、TVの視聴者が使用しているデバイスに基づいてリーチします。また、チャネルを跨いで一貫した連続的なストーリーを伝えることもできます。
視聴者データは皆さんの業界には関係ないと思われるかもしれませんが、このデータの利点は、あらゆる業界に適用できる汎用性にあります。以下のユースケースをご確認ください。
- 夜型の人たちをターゲットしたいQSRブランド: 深夜に小腹を空かせている可能性が高い深夜番組の視聴者に、夜食のデリバリを提案できます。(*QSR=クイック・サービス・レストラン)
- インテリアやホームスタイルの愛好家をターゲットしたいDIY小売業界: リフォームやDIYのハウツー、ガーデニングなどのコンテンツを視聴している人にリーチできます。
- 有名人を起用したCMを活用する通信会社:その TVコマーシャルに登場する有名人が出演するスポーツ、番組、映画などの視聴者をターゲティングします。
- マインドシェアの向上を図る金融業界: 金融関連のニュースに関心の高い視聴者をターゲティングします。
- 番組の視聴者層に合わせた飲料品を宣伝したい飲料メーカー:フットボール、バスケットボール、ホッケー、ゴルフなどスポーツ生中継やイベントの視聴を楽しむオーディエンスにはビールを紹介したり、恋愛バラエティやリアリティショーなどを視聴するのが好きなオーディエンスにはワインを紹介します。
- 視聴率アップを目指すエンターテイメントプロバイダー: 映画や番組など、同じカテゴリのコンテンツを視聴したことのあるオーディエンスにリーチします。
- 有権者にリーチしたい政治関連の広告主: 当社のパートナーであるAdImpactやSamba TVなどを活用して、政治関連イベントを視聴した有権者に24時間後にリーチしたり、対立候補者の広告を観たオーディエンスをターゲティングします。
TV視聴データの活用法について、質問等ございましたら、当社営業チームまでお問い合わせください。オーディエンス重視のデータ戦略を構築し、より関連性の高いオーディエンスにリーチできるようお手伝いいたします。
¹Nielsen, The Gauge, 2024
²Insider Intelligence, eMarketer, June 2024
³Our internal data, 2024
–––
Stephanie Fosterについて
当社のAdvanced TVディレクター。12年以上にわたり、リニアTVとAdvanced TVの両分野で深い知見と実績を積み重ねてきました。
英語原文のブログはこちら